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『1冊20分読まずに、「わかる!」すごい読書術の』の著者渡邊康弘が、最新のビジネス書をはじめ、読書会や読書法など、読書とイノベーションに関する様々な情報をお届けするブログです。

【こんな文体が書ける著者がいるなんて!!】書評:『電波妻』 TAIZO (著) ヒカルランド (2016/3/1)

「どうしたらいい文章が書けますか?」

こんな質問、最近よく受ける。

私は、これまで数多くの
セールスライティングを書いてきたから、
ちょっと文章を書けば物は売れるよ。

ただね。

正直に、話そう。

私は、残念ながら文章を書くのが得意ではない。
本当に。

一冊出版した、いまでさえ
「てにをは」がおかしいし、
誤字脱字だって、多い。

何より、情景描写と呼ばれる
小説のような文体なんて持ち合わせていない。

だから、毎回必死に
「・・・・・・・
 書くための読書を続けているんだ」

文章を苦手な私が、
最近少しは「まし」に書けるようになった。

でもね、新人著者ですでに完成された
文体を持った人に、ノックアウトされることがある。

今日はそんなノックアウトされた一冊の紹介。


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■本日の一冊

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電波妻

電波妻

 

 

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今年2月の終わり、福岡に出張した。

その時に、
一緒にアジアを旅した女性経営者に
ある一冊の本を教えてもらった。

それが本書。
『電波妻』。

表紙を見た時のビックリ感は
いまでも忘れられない。

だって帯には、


引き寄せなんて
クソクラエ
だね!(夫)

はあ?やってからおっしゃい!(妻)


と書かれているんだ。
いったい、この本は何なんだ。

それはまるでパンドラの箱を開けるように、
開いてはいけないものが書かれているような
そんな一冊だった。

購入してから二か月が過ぎ、
ようやく重い腰を挙げ、本を開いた。

するとどうだろう。

たちまち、この本の世界に魅了され、
気づけば、時計の針が30分進んでいた。

まるで、映画のような一冊だ。

本書の内容は、
あるさえないバーテンダーが女性に出会い、
引き寄せの法則」を実践し、
その身に起こった、生々しい私小説だ。

どこにでも、ありそうで、
どこにもなさそうなそんな日常が、、、

普通の人では見れない、書けない
「切り口」と「文体」で書かれている
まさに、稀有な一冊。

映画のようなスピード感と、


文字で読んでいるはずなのに
その情景がまるで目の前に浮かんでくる。

その情景に心奪われていたら、
いきなり、横からガツーンと
パンチの利いた言葉がくる。

い、いったい、私はどうしたんだろう。

 

何か、新しい気づきや新鮮さを得たい人に
おすすめの一冊だ。


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■本書の共鳴ポイント

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「でしょっ。キレイゴトはクソクラエよねっ」
 くそぅ、そうなんだよ。そのとおりなんだ。結果がすべてなんだよ。
これは決してドライに言ってんじゃなくて、熱く語るより行動した
結果にこそ説得力があるってことなんだよ。

(ブチ、ブチブチブチィッ!)
「結局なんだかんだ言って、私のせいにしてるじゃん!

さらに激減しちゃったじゃねーか!!
閑古鳥が連日連夜
ピーチクパーチク大号泣しまくる!

ふと何の前触れもなく、心が唸りのように震えだす自分に気づいた。


朝、美和のブログを読むと、記事の最後に告知文が掲載されていた。

『TAIZO 出版予定記念パーティ開催のお知らせ』

パーティが開催され、乾杯発声で心屋さんは僕にこんな言葉をくれた。
自分をなめんなよ

 

電波妻

電波妻

 

 

PS;いやぁ、
ほんとすごい著者が世の中にはいるんだな
と感激した今日この頃です。

だって、出版がまだ決まってもないのに、
出版記念パーティをして、それで本が決まっちゃうなんてさ。

理想的な未来の中に生きること。
その未来を現実で実践することは大切ですね。

 

 

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