【言いずらいことを言わずに相手を動かす魔法】書評:『ANAのVIP担当者に代々伝わる言いにくいことを言わずに相手を動かす魔法の伝え方』 加藤アカネ (著) サンマーク出版
こんにちは、渡邊康弘です。
人に何かを正しく伝える。
簡単そうに見えて
相手に何かを伝えるのは大変ですよね。
できることなら、
「言いにくいこと」を言わずに
相手に動いてもらえたら、、、
そう思うことはないでしょうか?
私は典型的な正論を言い過ぎて
失敗するタイプ。
もう直ったと思っていたのだが、
こないだも、
つい感情的に耐え切れなくなって
正論を言って、また失敗。
すごく大切してきた関係が
瞬時に崩壊。
ああ、またやってしまった。
と反省したのは後の草。
本日ご紹介の一冊は、
そうした正義感や正論をつい言ってしまって
失敗した人が、
「言いにくい」ことを言わずに、
しかも、自分のことを
気に入ってもらえるようになってしまうという
なんとも、魔法のような一冊です。
ANAのVIP担当者に代々伝わる言いにくいことを言わずに相手を動かす魔法の伝え方
- 作者: 加藤アカネ
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2016/07/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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もし、あなたがいまこの時点で
「ルールですから」
「私としては」
「現場がわかっていない」
「自分のことを棚に上げて」
こうした言葉を使っているのであれば、
いますぐでも、本書を読んだ方が良い。
その理由は、こうした言葉を用いては、
いくら角が立たないように伝えようと持っても、
相手の感情はコントロールできないもの。
かえって、火に油を注いでしまう。
あなたとしては、
せっかく勇気をふりしぼって
「言いにくいこと」を伝えたのに、、、、
かえって相手がさらに怒ってしまった。
(内心、怒ったのは図星だからでしょ。
言われなくないことをついたから、当然だ)
しかし、心の中でそう思っても、
言われた相手は、ずっと根に持ち続け、
人間関係がぎくしゃくしたり、
大切なクライアントを失ってしまう。
たった一言が命取りに。
でも、「言いにくい」ことって
そのまま、ほうっていいのでしょうか?
我慢して、ストレスを抱えて、
そして、やり過ごすのがいいのでしょうか?
始めの冒頭に、
本書の編集担当の池田るり子さんが
「この本ができたわけ」をこう話しています。
---
ガマンしていても、物事はいいほうへ転がっていきません。
仕事相手と一緒にいいものを作り上げることもできないし、
上司が話を早く切り上げてくれることもありません。
でも、やっぱり、言いにくい・・・。
「言いにくいこと」を言わなくても、
願うとおりに相手が動いてくれたらいいのに・・・。
---
そう考えて思い出したのが、
「機内での出来事。」
客室乗務員さんはどうやって、
「言いにくい」ことを対応していたのか?
そうして、相談したのが
航空業界で有名な「伝説のCA」
加藤アカネさんだったそう。
そして、「アカネさん、もっと教えてください」
と叫んで、できたのが本書だそう。
--レゾナンスポイント 本書で心が響いたところ---
じつは、「言いにくいこと」を言ってしまうからこそ、
相手は気持ちよく動いてくれないのです。普通の人は、正論を言って、相手を動かす。
うまい人は、それとなく伝え、動かす。
超一流は、伝えずに動かし、しかもこちらを好きになってもらう。「あの人は現場がわかってない」
しかし、これこそもっとも言ってはいけない言葉なのです。責めて上司をギャフンと言わせるのではなく、
上司を頼りにしているという前向きな感情を乗せること。お怒りの方の心のささくれを少しでも軽くできるように配慮します。
CAの役割は、警察官のように秩序を守ることではなく、
皆様に快適に過ごしていただくことです。相談されていない=自分は信頼されていない。
そうとらえる上司は少なくありません。「本音のところを教えてください」
ダメな点をあげつらって、無理に改善を迫らないこと。
意見に不足があっただけで、あなたは変わらず期待していると
メッセージを発信することです。「ダメな状態を知っているおまえだからこそ、できるだろ」
-----
本書にもう少し早く出会ってたら、
と過去の自分の言動をみて
いろいろと反省する点が多い一冊だった。
本書を通じて、
私のように正論を言って
失敗するのではなく、
うまく言わずに動かし、
うまくいって欲しいなと思う。
その世界に惹きこまれる一冊!
おすすめです。
ANAのVIP担当者に代々伝わる言いにくいことを言わずに相手を動かす魔法の伝え方
- 作者: 加藤アカネ
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2016/07/11
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