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『1冊20分読まずに、「わかる!」すごい読書術の』の著者渡邊康弘が、最新のビジネス書をはじめ、読書会や読書法など、読書とイノベーションに関する様々な情報をお届けするブログです。

【速読は実は不可能だったと科学が実証。でも実際は。。。。】

 

www.lifehacker.jp

この記事が一昨日発表されて、出回っています。

こういうは、原文を見ないと。
元記事の英語文章を読むと、
要は眼球トレーニング型の速読について否定をしていて、
ただ眼だけ速く動かしても、
理解度は高まらないという話。

逆にスキミング、日本でいう斜め読みはありといっているので、
フォトリーディングやレゾナンスリーディングは不可能とは
言われてないですね。

さらに気になって、

www.inc.com

元の論文を読みました。

http://psi.sagepub.com/content/17/1/4.full?ijkey=0GSjhNaccRKTY&keytype=ref&siteid=sppsi

本論文は、
速読セミナーやスクールに通い、
トレーニングを重ねて、
1分間に4000語(Words Per Minute)を持てるようになることが
有用であるかどうかの論証。

大学卒業レベル(200語から400語/1分間)でも、
読書スピードを簡単に上げられるかについて論証されている。

結論から言えば、記事で書かれているように、
斜め読み(スキタリング)を有効なものにすることができ、
通読の2倍から4倍ものスピードを出せるというもの。

正直言うと、眼球トレーニングのその他の効果。
本コメントで書かれているように、
いわゆる速読で使われる眼球トレーニングや丹田式呼吸法がもたらす
脳波への影響まで触れられていない。

また、フォトリーディングやトニー・ブザン氏の
スピードリーディングなども
本論文で触れられていないため、
ひとえにこの論文だけで、眼球型の速読について触れることは難しい。

ただ、この論文の流れや、参考文献リスト、
速読に関する歴史などは、あまり表にでていない情報も多く、
単純な読み物としては、少し興味をそそられる内容でした。