READ 2 INNOVATE! 読書からイノベーションを起こす情報集!

『1冊20分読まずに、「わかる!」すごい読書術の』の著者渡邊康弘が、最新のビジネス書をはじめ、読書会や読書法など、読書とイノベーションに関する様々な情報をお届けするブログです。

【「アイデアのつくり方」の現代版というべき一冊!】書評:『最高の答えがひらめく、12の思考ツール  ―問題解決のためのクリエイティブ思考』

素晴らしい翻訳書が出た!
これは、今もなお売れ続ける、
あの「アイデアのつくり方」の現代版かもしれない。

1988年ジェームズ・ヤング氏の
『アイデアのつくり方』が日本で発売された。
シンプルで薄い一冊ながら、
多くの人が、OLD+OLD=NEWというアイデア発想法に
魅了された。

そして、瞬く間に世界、日本、アジアへと広がった。
あれから15年。
私たちは、未だに日々のビジネス問題で
イデア出しに苦労し続けている。

そんな私たちに一つの問題解決の光を示してくれるのが、
『最高の答えがひらめく、12の思考ツール』だ。

 

 

最高の答えがひらめく、12の思考ツール ―問題解決のためのクリエイティブ思考

最高の答えがひらめく、12の思考ツール ―問題解決のためのクリエイティブ思考

 

 

著者は「ジャガー」や「ダイソン」「マクミラン」といった
業界大手のクライアントを関わるクリエイティブ・ディレクター、
イアン・アトキンソン氏だ。

イアン氏は、
これまでコピーライターとしての受賞歴があるだけでなく、
ブランド戦略コンサルタントや講演者として、
高い評価を受けている。

また、心理学の学位を持ち、行動経済学に深く造詣が深い。
日々のビジネス問題の多くは、
はっきりとした明暗がわかる答えがないのは
多くのビジネスパーソンが感じているはずだ。

しかし、日々のビジネスの中で
その場その場の答えを出して、
決断をしていかなくてはならない。

では、どのようにしたら、
問題解決ができるのだろうか?

その答えが本書にある。

本書は大きく3つのパート、
インサイト」「イノベーション」「インスピレーション」
に分かれている。

インサイト」では、問題解決を洞察している。
私たちの脳がどのように働き、パターンを見つけ
過去の経験に頼り、マンネリ化してしまうのか?
その流れを見ている。

本書の核である
イノベーション」では、ビジネスの難問に真っ向から取組み、
大きなチャンスを手に入れるための12のツールを実践的に学ぶ。
1.問題を大きくする
2.他人になる
3.反逆する
4.制約を受ける
5.選択肢を設計する
6.古い+古い=新しい
7.逆行分析する
8.問題を回避する
9.ランダムを挿入する
10.精査し、推定する
11.シンプルな解決をする
12.組み合わせ、再定義する

 

そして、
「インスピレーション」では、ブレインストーミング
成功している方法について学べる。

本書は、
まさに原書名『THE CREATIVE SOLVER』にふさわしい一冊だ。

あなたが本書を読み終え実践した時に、
大きなビジネスチャンスが訪れているだろう。

 

最高の答えがひらめく、12の思考ツール ―問題解決のためのクリエイティブ思考

最高の答えがひらめく、12の思考ツール ―問題解決のためのクリエイティブ思考